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2021.05.06
トピックス
「探究の日」 食物調理科編
4月30日、この日を本校では「探究の日」と称して、全学年、日ごろの探究学習の成果を発表したり深めたりする日にしています。
今年度はコロナ禍でさまざまな制限があり、しかも短縮授業でしたので、1〜4時間目を通常授業に戻して、5、6時間目を探究の時間に充てました。
食物調理科では、1・3学年がジビエ料理の実習を、2学年が平和学習を行いました。
1・3学年は、ジビエ料理の第一人者、オーベルジュ・エスポワールの藤木徳彦氏が本校にお越しくださり、生徒の目の前で、鹿の解体から調理、配膳までの一連の流れを披露し、指導してくださいました。藤木徳彦氏は本校卒業生でもあります。
鹿との共生を考えていくことは、環境保護、動物保護、食、フードロスなどのトレードオフに向き合うことになります。そして食と生命について考える機会となります。生徒たちは、全員、真剣に藤木氏のレクチャーを聴き、手さばきを食い入るように見つめ、調理に取り組んでいました。生徒たちにとって、まさに生きたSDGs学習となりました。
2学年の平和学習は、今秋予定している体験旅行の事前学習の一環として、戸塚哲夫副校長が講義を行いました。戸塚副校長は「そもそも平和とは何か?」「日本の歴史の中でいつごろから戦争が行われるようになったのか? また、その主な原因は何か?」といった本質的な問いを、食を関連させながら生徒に投げかけました。平和学習と言うと、ややもすると複雑な世界情勢にばかり目を奪われ、現象面での議論になりがちですが、今回の探究学習は、生徒たちにとって貴重な体験となりました。